当院では「肥満外来（メディカルダイエット）」を行っております。

当院では、生活習慣病とメタボリック症候群予防を目的として肥満外来（メディカルダイエット）を行っております。肥満症を治療して体重を減らすことは、生活習慣病の予防および悪化を防ぐことに非常に大切です。しかしながら、これまでの保険診療に限定した治療では体重の減量効果が不十分であることが多くありました。

そうした経緯から、肥満症治療に更に力を入れていくことで皆様の健康状態をより良くしていきたいという思いで、令和7年4月から自由診療を開始いたします。

「健康診断で体重を減らすように言われたけど、なかなか痩せられない」
「血圧やコレステロール、血糖値などが高めで、体重を減らしたい気持ちはあるけどうまくいかない」
「若いころから肥満症があり、自分で努力してもダイエットに成功したことがない」
こういった悩みをお持ちの方へ、無理なく体重を減らせるサポートができればという思いです。生活習慣に対するアドバイスを行った上で、適応になる方には薬剤を使用いたします。

※メディカルダイエットは保険適応外のため、診察・検査・薬剤の処方全てが自費となります。また、法律で混合診療が禁止されているため、通常の保険診療と同じ日に行うことはできません。

使用薬剤について

マンジャロ（週1回タイプの自己注射薬）を用います。

※マンジャロの効果など詳しいことは後述します。

肥満外来（メディカルダイエット）は完全予約制です。Web予約のみになります。

完全予約制です。Web予約の空枠からご予約ください。

※お電話での予約の相談や、診療内容についてのお問い合わせにつきましては、申し訳ありませんが承ることができません。ご予約はWebの肥満外来専用枠からお願いいたします。
なお、一般診療を優先しておりますので肥満外来の予約枠は限られております。土曜日は一般診療で大変混みあいますので、平日の予約でお願いしております。予めご了承のほどお願いいたします。

Web予約はこちらから

肥満外来（メディカルダイエット）の診療内容についてご説明します。

まずは食事・運動習慣についての聞き取りを行います。
生活習慣につきお話を丁寧に伺い、痩せやすくなる食事や運動のコツにつき、無理のない範囲でご提案いたします。体に大きな負担がかかるような極端な減量は、栄養不足による健康障害が起こったり、筋肉量が低下して基礎代謝が落ちることでリバウンドを招いたりしますのでお勧めしません。まずは現在の体重から「マイナス５％」を目指してサポートさせていただきます。

当院でのメディカルダイエットが受診可能な体格の目安

当院で肥満症治療が開始できる体格の目安です。
体格の目安としてBMI が23以上の方が適応となります。BMI 22台以下の方は当院ではお受けすることができません。

※BMIとは、ボディ・マス・インデックスの略で、体格を表す指数です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)　で計算されます。
例えば、160cm, 60kgの方のBMIは「60÷1.60÷1.60=23.4」となります。

※美容・痩身目的の薬剤使用は当院では行っておりませんので、体格の基準に該当しない方は開始できませんので申し訳ありません。

診療の流れと費用について

初診時：身体測定・生活習慣の聞き取り・血液検査を行います。自由診療の説明書と同意書をお渡しします。
初回の費用は「初診料2,200円・血液検査料3,300円」になります。
※健康診断や他院の採血などで、3か月以内の血液検査の結果をお持ちの方は血液検査を省略できる可能性がありますので、ご持参ください。その場合、初診時からマンジャロの処方ができる場合もあります。当院かかりつけで定期採血がある方も同様です。

2回目：約1週間後に、血液検査の結果を説明します。その結果でメディカルダイエットの適応となれば、マンジャロ注射の打ち方について指導を行います。初回のマンジャロは2.5mgで、原則2週間分処方します。
2回目以降の費用は「再診料1,100円＋薬剤料：下に記載」です。

3回目以降：治療効果を確認しながら、マンジャロの処方を行います。胃腸の症状などの副作用がなければ5mgへの増量を検討します。(2週間or 4週間分)
4回目以降の診療では、4 or 6 or 8週分の処方が可能です。必要時に血液検査をさせていただく場合があります。人間ドックや健康診断の結果がある場合は省略できることもあります。

マンジャロの費用について

当院の薬剤費用は以下のとおりです。すべて保険外で自費でのお支払いになりますのでご了承ください。金額はすべて税込みです。
マンジャロ 2.5mg　1本 5,500円 (2週分：11,000円、4週分：22,000円)
マンジャロ 5.0mg　1本 9,900円 (2週分：19,800円、4週分：39,600円)
初診料2,200円・再診料1,100円・血液検査料：3,300円

薬物療法について詳しくお伝えします。

マンジャロは「チルゼパチド」という有効成分を含んだ薬剤で、令和6年12月に 「ゼップバウンド」という名前で肥満症治療薬として厚労省より製造販売が承認されました。日本人の体重管理に対する有効性・安全性が、国より認められたと考えられます。

マンジャロの効果について詳しく知りたい方は、当院のホームページのコラム「新しい糖尿病治療薬マンジャロについて」をご参照ください。


「注射が怖い」という方も少なくありませんが、マンジャロは非常に細い針を使用しており、痛みはほとんど感じません。

マンジャロは薬剤なので、副作用が出ることもあります。
※代表的な副作用
・胃腸障害（胃もたれ・吐き気・便秘や下痢など）
・だるさ
・気分の落ち込み
・まれに低血糖、膵炎、胆石、アレルギー反応など
などが挙げられます。
特に多くみられるのは胃腸障害ですが、一般的に2－3週間で徐々に改善されていく場合が多いです。

こういった体調不良が生じた場合は、当院までご連絡下さい。

マンジャロの体重減少効果について

日本での臨床試験(マンジャロを52週間使用した変化量)の結果では

マンジャロ5mg：マイナス5.8kg
マンジャロ10mg:：マイナス8.5kg
マンジャロ15mg：マイナス10.7kg

となっております。
かなりの体重減少効果が見込めます。
個人差(ご本人の努力の度合いも含めて)はかなりあります。2.5mgでも相当落ちる方もいらっしゃいます。

マンジャロを使用できない方

・妊娠中・授乳中の方
・抗凝固薬のワーファリンを内服中の方
・ピルを内服中の方（併用禁止ではありませんが、ピルの効果が弱まる可能性があります）
・重度の胃腸障害のある方
・中等度以上の腎機能障害や肝機能障害のある方
・膵炎などの膵臓病がある方
・うつ病で治療中の方
・未成年（18歳未満）の方
・75歳以上の方

※他院で糖尿病治療中の方は、事前にお申し出ください。

自由診療の注意点

未承認医薬品等（異なる目的での使用）
マンジャロ注射薬は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内で承認されていません。

入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。海外輸入はありません。

諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤のゼップバウンドが厚生労働省より肥満症治療薬として承認されています。マンジャロは美容・痩身･ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

マンジャロの流通について
マンジャロの流通が不安定となることがあります。その際は2型糖尿病がある方への使用を優先し、当院の自由診療でのマンジャロの使用を制限する可能性があります。

当院におけるメディカルダイエットの考え方

・薬剤はあくまで体重を減らすためのサポートという考え方が大切です。マンジャロを使用して痩せるという思いだけでは、中止した時にせっかく減った体重がリバウンドしてしまいます。薬剤を使っている期間中に、食事や運動習慣などの生活習慣を見直すことが大切です。
・食事について：断食のように我慢するのではなく、バランスの良い食事でカロリー量を調整しましょう。マンジャロを使うとカロリー量を調整しやすくなります。良い栄養状態を維持しつつ、体重を減らしていくことが理想的です。
・運動について：1日30分以上のウォーキングを目標にしましょう。自宅で筋トレ・ストレッチ・体操なども組み合わせるとより効果的です。
・睡眠不足はストレスにつながり、過食の原因となることもあります。良い睡眠をとり、規則正しい生活をしましょう。


肥満症にお悩みで、健康状態がご心配な方はぜひご相談いただき、生活習慣病予防・メタボリック症候群予防に役立ててもらえれば嬉しく思います。


肥満外来は完全予約制です。Web予約の空枠からご予約ください。

※申し訳ありませんがお電話での予約の相談や、診療内容についてのお問い合わせは承ることができませんので、予約につきましてはWebの肥満外来専用枠からご予約をお願いします。
なお、一般診療を優先しておりますので肥満外来の予約枠は限られております。土曜日は一般診療で大変混みあいますので、平日の予約でお願いしております。予めご了承のほどお願いいたします。


ふくおか内科クリニック　院長　福岡勇樹

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