フルービックHA(インフルエンザワクチン)のメリットについて解説します
フルービックHA(インフルエンザワクチン) は、あらかじめ1回接種分が注射器(シリンジ)に充填されている製剤です。複数回分のワクチンが入った瓶から注射器に吸い上げて準備する必要がある製剤と比較して、主に以下のメリットがあります。
ワクチンそのもののメリット
防腐剤(チメロサール)フリー
・1人分ずつ個別のシリンジに充填して製造されるため、細菌混入を防ぐための防腐剤(チメロサール)を必要としません。
・これにより、チメロサールに対するアレルギー反応や、微量の有機水銀が体内に蓄積する可能性を避けたいと考える人にとっては大きなメリットとなります。
接種を受ける人にとってのメリット
アレルギーや副反応リスクの軽減
・チメロサールが含まれていないため、防腐剤に対するアレルギー反応のリスクが少なくなります。
・副反応として現れることがある、注射時の痛みや腫れ、かゆみも軽減されると言われています。
より安全な選択肢
特に副反応を気にされる方にとって、より安心感のあるワクチン選択肢となります。
接種におけるメリット
準備の手間が省ける
あらかじめワクチンが充填されているため、看護師が薬瓶から注射器にワクチンを吸い上げる作業が不要となり、接種準備にかかる時間を短縮できます。そうしたことで、患者様により余裕をもった対応がしやすくなります。
正確な投与が可能
1回の接種分が正確な量で充填されているため、投与量を誤るリスクがゼロになります。
感染リスクの低減
ワクチンを無菌状態で保つことができるため、瓶から複数回にわたって注射器に吸い上げる際に発生する細菌混入のリスクが低くなります。
令和7年度の予防接種は10月6日から開始です。
当院では、上記のようなメリットがあるフルービックHAによるインフルエンザ予防接種を行っております。
予約制になりますので、ご希望の方はWEB予約(24時間受付)もしくは時間内に電話でご予約ください。
定期受診中の方は、診察後に受付で予約を承ります。
今年も感染症に注意して、皆様の健康な生活を送るサポートができれば幸いです。
ふくおか内科クリニック 院長 福岡勇樹
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