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2021.08.30

糖尿病患者さんのシックデイについて (風邪などで体調不良のときのお話)

お知らせ 糖尿病

糖尿病の方が、体調不良のときの注意点について

糖尿病患者さんが風邪や胃腸炎などで食事が摂れない時のことを「シックデイ」といいます。
日本糖尿病学会と日本糖尿病協会から、患者さんに向けてシックデイについての案内が出ていますのでお知らせいたします。

糖尿病患者の皆様へ: 今一度シックデイ対策を

新型コロナウイルス感染症の流行が拡大する中、不安な気持ちでお過ごしの方も多いのではないかと思います。

糖尿病の患者さんが新型コロナウイルスに限らず、感染症などの病気にかかり、発熱、嘔吐、下痢、食欲不振になり、血糖値が乱れやすくなった状態を「シックデイ」と呼びます。シックデイでは、病気のストレスでインスリンの効きが悪くなって高血糖となったり、その反対に食事ができず、食べる量が少ないにも関わらず、いつも通り薬を飲んだり、注射することで低血糖がおきることがあります。

2型糖尿病では、一般的には、シックデイで、食事量が半分以下であれば投薬を減量し、なかでも発熱、下痢などの脱水の恐れのある場合はメトホルミンやSGLT2阻害薬は休薬します。1型糖尿病では食事が取れなくてもインスリン注射を完全に中断してはいけません。

シックデイでは個別の対応が必要ですので、まずかかりつけの先生に、シックデイにはどのように対応すべきかの指示を受けてください。

患者さんと医師・医療従事者がよく連携を取ることが重要です。

一般社団法人 日本糖尿病学会
公益社団法人 日本糖尿病協会

ふくおか内科クリニックではシックデイの対策に尽力していきます。

1:安静と保温につとめましょう。
2:スープやスポーツドリンクなどで十分に水分を摂り、お粥やうどんなどで炭水化物をとりましょう。
3:インスリン注射を行っている方は、決して自己判断でインスリンを中断しないようにしましょう。
4:飲み薬を内服している方は、薬の量の調整が必要な場合があります。
5:可能ならこまめに血糖自己測定をして、血糖値と病気の状態を確認しましょう。


上記が基本になりますが、患者さん個々に対応の仕方が異なることがあります。
出来る限り、診察の際にお伝えしていくよう心がけて参ります。
よろしくお願いいたします。


ふくおか内科クリニック 院長 福岡勇樹

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