世界的に人気のあるバービー人形。ご存じの方も多いと思います。
そのバービー人形に、最近1型糖尿病モデルが登場しました。
1型糖尿病とは
1型糖尿病とは、膵臓のβ細胞が破壊されてインスリンが分泌できなくなる病気です。
食事や運動などの生活習慣とは関係ありません。
こどもや若者が発症することが多いのですが、大人でも発症します。
インスリンが分泌できないので、血糖値を調整するためにインスリンを用いた治療が必要です。
インスリン治療と血糖測定
インスリン治療とは、インスリンを1日数回自身で(もしくは家族が)注射したり、インスリンポンプという機械を使って常に少しずつインスリンを体内に注入したりして血糖値をコントロールする治療法です。
また、指先から血液を少量出して血糖値を測定することも必要です。
小型の機械を腕やお腹に装着して、皮膚の下の組織のグルコース濃度を調べて血糖値を推定する、CGMというシステムを使用することもあります。
1型糖尿病のバービーって?
最近登場した1型糖尿病のバービー、水玉模様で丈が短めの青いタンクトップを着ていてウエストには上述のインスリンポンプが装着されています。
ポンプのカバーは鮮やかなピンク。腕にはCGMがついており、同じくピンク色でハート形のカバーがついています。
衣装は世界糖尿病デーのシンボル「ブルーサークル」をモチーフにしたデザインです。
1型糖尿病のバービー人形は、人形メーカーと、1型糖尿病の人とその家族を支援し1型糖尿病の研究をしている団体が提携して開発。
1型糖尿病に対する認知を高めると共に、こどもたちに「あらゆる困難を乗り越えて前進し夢は実現できることを伝えたい」という思いが込められているそうです。
バービーとSDGs
世界的に人気のあるバービー人形。かわいさやおしゃれの象徴ととらえがちですが、実はバービー人形メーカーはこれまでにも、ジェンダーの平等や多様性の尊重を表現するために車いすや義足のバービー、多種多様な髪色・髪型・皮膚の色・衣装のバービーなどを発売しています。
「より多くの子どもたちが人形遊びの中でバービーと自身を重ね合わせ、より大きな包容力と共感を育む」ことを目指しているそうです。バービーのメッセージは「You can be anything(あなたはなんにだってなれる)」。素敵な考え方ですね。
ご興味のある方はぜひネットで「バービー SDGs」と検索してみてください。
当クリニックの院長は1型糖尿病も2型糖尿病も治療経験豊富です。患者さんの状態に応じた治療を柔軟にご提案いたします。15歳以上の方でしたら診療可能です。
また、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師が患者さんのお悩み相談に応じます。
いつでもご相談ください。
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