暑さも和らいで、運動に適した季節になってきました。
糖尿病治療の3本柱の一つ「運動療法」ですが、糖尿病の病態によっては運動がお勧めできない事があります。
運動する前に確認しておきましょう。
血糖が特に高いとき
血糖コントロールが不良(空腹時血糖250mg/dl以上)の時は、運動することにより一層具合が悪くなることがあり、運動はお勧めできません。
合併症:眼の状態
眼の合併症の状態によっては運動を制限することがあります。安静が必要な病態もあります。主治医やかかりつけの眼科医に確認しましょう。
合併症:腎臓の状態
腎症1期、2期の方は運動療法で血糖コントロールに励みましょう。
腎症3期、4期、5期の方は病態によって運動の程度を制限することがあります。
合併症:神経障害の状態
足の知覚障害がある場合、運動による靴擦れや怪我からの潰瘍・感染・壊死が心配です。運動の前後で足を充分に観察しましょう。靴下と自分に合った靴で足を保護しましょう。
自律神経障害の場合、病態によっては運動の種類や程度を制限することがあります。
足に潰瘍や壊死がある場合
原則、運動は禁忌です。安静にして、足の治療に専念しましょう。
腰や膝に痛みがある場合
水中歩行は腰や膝への負荷が軽減できると言われています。ストレッチも効果的です。
自分は運動しても良いのか、どんな運動をしたらいいのか、、悩むときはぜひクリニックスタッフへお声がけください。
糖尿病専門医の院長や、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師が相談に乗ります。
患者様一人ひとりの生活にあったアドバイスをいたします。
いつでもどうぞ。
ふくおか内科クリニック
看護師
関連記事