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2021.07.15

橋本病 (甲状腺機能低下症)ってどんな病気?

甲状腺

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)とは、甲状腺ホルモンが不足していることをいいます。

その原因としてもっとも多いのは「橋本病(慢性甲状腺炎)」です。
甲状腺の病気は女性の方に起こりやすいのですが、その中でも橋本病は特に男女比が大きいことがわかっています(男女比1:10~20)。
また、女性の20人に1人くらいは橋本病ですので人数的にもかなり多いですが、検査をしないとわからないので診断されていない方も多いと思います。

橋本病の方の甲状腺は、全体的に腫れていることが多いです。

甲状腺機能低下症の症状は?

甲状腺ホルモンは、体の代謝を高める役割がありますので、これが足りなくなると全身に様々な影響がでてきます。

甲状腺ホルモンが不足したときの症状

・寒さに弱くなる
・顔面や手足のむくみ
・皮膚の乾燥
・気力の低下
・眠気
・便秘
・脱毛
・声のかすれ
・月経不順

これらは甲状腺ホルモンが足りないことで起こりやすい症状ですが、それぞれの症状の出やすさは個人差があります。これらの症状が甲状腺ホルモンの不足によって起こっている場合は、甲状腺ホルモンの内服治療で良くなります。

甲状腺機能低下症の治療について

甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS®・レボチロキシン)の内服治療を行います。

自然回復が見込めるかもしれないと判断したケースは、少し様子をみる場合もあります。
甲状腺ホルモン剤には副作用がなく、適切な量さえ決まってしまえば日常生活や、通院頻度もかなり楽になります。
飲み合わせが注意な薬もありますので、医師もしくは薬剤師にご相談ください。

妊娠と甲状腺機能低下症について

甲状腺機能低下症をしっかり治療することは、妊娠のしやすさや継続しやすさとも関連することがわかっています。
不妊治療中の採血で、甲状腺ホルモンの不足が判明することもあります。
目標のホルモンバランスがあるため、きめ細やかな調整が必要になります。


ふくおか内科クリニックでは橋本病・甲状腺機能低下症の治療を行っております。
お気軽にご相談ください。


ふくおか内科クリニック 院長 福岡勇樹

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