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2021.10.16

甲状腺に「しこり」があると言われたら(甲状腺腫瘤のお話)

甲状腺

甲状腺の「しこり」「できもの」って?

甲状腺のしこりや、できもののことを医学的な言葉で「甲状腺腫瘤(しゅりゅう)」と言います。
腫瘤には、良性のものと悪性のものがあり、悪性のものはいわゆる「がん」のことです。

どのような症状があるの?

甲状腺腫瘤は、ほとんど症状がありません。
大きなものであれば、首の腫れを自覚する程度です。
場所や大きさによっては、声のかすれや喉の違和感を感じることがあります。

甲状腺腫瘤の種類・診断について

●良性腫瘍(しゅよう)
甲状腺腫瘤の9割以上は良性のものです。
・濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)
・腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)
・腺腫様結節(せんしゅようけっせつ)
・単純嚢胞(たんじゅんのうほう)
などがあります。

●悪性腫瘍=甲状腺がん
悪性ですが、その9割以上は命の危険性が低い、ゆっくりとした進行のがんです。
・乳頭がん(にゅうとうがん)
・濾胞がん(ろほうがん)
・未分化がん(みぶんかがん)
・髄様がん(ずいようがん)
・悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ)

甲状腺腫瘤の検査について

甲状腺エコー検査:甲状腺腫瘍の、見た目や大きさの確認を行います。
血液検査:腫瘍マーカーや、甲状腺ホルモン値を調べます。
細胞診検査:細い注射の針で、できものの細胞を調べて確定診断を行う検査です。


ふくおか内科クリニックでは甲状腺エコー検査と血液検査を行った上で、甲状腺細胞診が必要と考えられた腫瘤につきましては、秋田大学病院と連携して診療を進めて参ります。

甲状腺腫瘤の治療は?

悪性腫瘍の場合は、手術によって切除する場合がほとんどです。
甲状腺をどれくらいの範囲で切除するかは、甲状腺腫瘍の種類や、進行度合いをみて決定されます。
放射線治療・アイソトープ治療・エタノール注入治療が選択されることもあります。

良性腫瘍の場合は、エコー検査で定期的な経過観察を行います。
腫瘍のサイズがあまりにも大きな場合は、手術を行ったり、腫瘍の中の液体を注射器を使って抜いたりすることがあります。



ふくおか内科クリニックでは、甲状腺腫瘍の定期検査を行っております。
ご心配な方は、お気軽にご相談ください。


ふくおか内科クリニック 院長 福岡勇樹

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