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2022.01.16

尿酸を上げないための食事のコツ

高尿酸血症・痛風

尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が「高尿酸血症」で、生活習慣病のひとつです。
高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、関節の炎症を引き起こします。これを痛風といいます。

尿酸値が高い方は、メタボリックシンドローム(肥満、高コレステロール、糖尿病、高血圧など)の頻度が高くなります。メタボリックシンドロームは動脈硬化による病気の発症に関わりますので、注意が必要です。

尿酸値を上げないための食事療法のコツは??

プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう。

プリン体は、体内で尿酸に代謝され、尿酸は尿中に排泄されます。体内の尿酸が増えると血液中に蓄積され「尿酸値」が上昇します。
プリン体は内臓類、肉類、魚介類などに多く含まれています。
食品中のプリン体含有量(100gあたり)の多い食材を紹介します。食事のメニューを決める際の参考にしてみてください。また、プリン体は、水に溶けるので、肉や魚からとったスープ(鶏がらスープなど)にも注意が必要です。1日のプリン体は400mg以下を目標にしましょう。

極めて多い(300mg~)
鶏レバー、あんこう(肝酒蒸し)干物(マイワシ)、など

多い(200~300mg)
豚・牛レバー、カツオ、マイワシ、干物(マアジ)など

中程度(100~200mg)
肉(豚・牛・鶏)類の多くの部位、魚類など

アルコールは控えめにしましょう。

お酒は、アルコールそのものの代謝に関連して尿酸値を上昇させますのでできるだけ控えめにしましょう。特に、ビールはプリン体を多く含むので、避けましょう(最近はプリン体ゼロのビールもありますので、そういったものを利用するのは一つの工夫ですね)。

水分をじゅうぶん飲んで、脱水に気を付けましょう。

尿酸を下げるためには、尿酸を体から外に出しやすくすることが大切です。

尿の量が増えると、尿酸の排泄量が増加して尿酸値が下がりやすくなります。水分を十分に摂取しましょう。水分は、水やお茶などで摂り、糖分の入った炭酸飲料やジュースなどは肥満の原因となりますので控えましょう。理想的には1日2リットルが目安とされています。
(ただし、アルコール飲料は水分と言ってもプリン体の産生を促して尿酸の排出を妨げる作用があるため、飲み過ぎは禁物です)

できるだけ1日3食を規則的に食べて、栄養バランスが偏らないようにしましょう。

主食(ごはん・パン・麺など)・主菜(肉・魚・卵など)・副菜(野菜類)を組み合わせて食べましょう。
栄養が偏らないようにいろいろな食材をバランスよく食べ、塩分やカロリーは多すぎにならないようにすることが大切です。
尿酸値が高いと尿が酸性に傾きやすくなり、尿酸が排出されにくくなります。尿をアルカリ化する野菜やきのこ、海藻をしっかり摂るようにしましょう。牛乳やヨーグルトなどの乳製品はプリン体が少なく、尿酸値を下げる働きがあると言われています。

運動不足に気を付けましょう

尿酸値のコントロールには肥満の改善が有効です。ウォーキングやジョギング・スイミング・サイクリングなどの有酸素運動が大切です。

健康診断などで尿酸値が高いことがわかったら、放置をしないことが大切です。

ふくおか内科クリニックでは高尿酸血症・痛風の治療に力を入れています。
生活スタイルをお伺いした上で、最適な治療を提案して参りますので、ぜひご相談ください。

ふくおか内科クリニック 院長 福岡勇樹

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